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自己実現とイノベーション(コーチング):生産性を上げる鍵はポジティブな独り言(つぶやき)

  同じような失敗を繰り返してしまう
みなさんにはそのような経験がありませんか?

同じような失敗を繰り返し、自信を喪失してしまうことは多くの人が経験します。
「また、上手くいかないのではないだろうか?」と考えれば考えるほど、苦手になってしまい、敬遠したくなります。
そのような時には、頭の中で否定的な言葉で独り言をつぶやいています。

頭の中でつぶやかれる独り言は「内的対話」「内言」などと呼ばれています。
内的対話は無意識のうちに感情や考察、意志決定に大きく影響することが心理学的に知られています。
多くのスポーツ選手が「本番で実力を発揮できない」ことで悔しい思いをしていますが、その選手の内的対話は無意識のうちに否定的・不安なものになっています。 すると、身体は緊張し、呼吸は乱れ、集中力が維持出来なくなるのです。
逆に、内的対話を制御すれば感情や考察、意志決定を生産的なものに変えることができます。

たとえば仏教を創造したブッダは「正しい言葉」を使えと教えています。
日本にはじめてヨガを伝えた中村天風は「積極的な言葉」を使うように教えています。(現在ではポジティブシンキングと呼ばれています)

現代コーチング理論においても内的対話は「セルフトーク」などと呼ばれ、スポーツやビジネスで成果を出すための重要な手法に位置づけられています。 多くの人たちがコーチングによってセルフトールをコントロールし、目標を達成しています。

一方で、内的対話・頭の中の独り言の重要性は必ずしも多くの人たちに知られていません。
内的対話、独り言は「意識しようとしなければ意識できない」ものです。
無意識のうちにつぶやいてしまうのです。
だからこそ、多くの人は「自分のつぶやきに気がつきません」。

内的対話の結果、自分を過小評価することを多くの人たちが習慣化していることは大変に残念です。 学校教育などで「欠点を指摘されること」が当たり前に行われるため、内的対話も否定的になることが当たり前になっているのでしょう。 子どもの時に積極さを持って成長できる人は少数派です。
だからこそ、私たちは意識的にポジティブな内的対話をしなければなりません。 特に、リーダーの使う言葉はチーム・組織に強い影響を与えます。 ステークホルダーの内的対話に影響します。 職場・チームの雰囲気を前向きにできれば、自然に生産性は向上するのです。

潜在的なパフォーマンスを発揮させるために、言葉をマネージメントする習慣を持ちましょう。 職場のメンバー全員がコーチングできるならば、生産性は大きく伸びることでしょう。

うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
無料の個別相談をホームページから受け付けています