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欅坂46平手さんの負傷から考える会社・組織の存在意義とは?

昨年(2017年)のNHK紅白歌合戦で、アイドルグループ欅坂46の平手友梨奈さんが負傷したことがニュースとなりました。 上腕三頭筋損傷で全治1カ月とのことです。 (http://www.nack5.co.jp/oricon_2104016.shtml)
そして、予定されていた日本武道館公演は欅坂46の姉妹グループが出演することとなったそうです。

過密スケジュールが続いていると言われる欅坂46メンバー、そして平手さんが十分な体調でパフォーマンスができるようになっていただきたいと思います。

ところで、会社・職場の中心メンバーが戦線離脱することでビジネスに大きな影響が出ることは私たちにとって特殊なことでしょうか?
みなさんの職場やプロジェクトで、「あの人が欠けたら仕事にならない」と言う状況は存在しないでしょうか?

コーポレート・コーチとしての私の経験で、大企業から中小企業までの多くの職場で「仕事が特定の個人に極端に依存している弊害」は極めて深刻です

業務が個人に丸投げされていて、マネジメントが機能していません。
最近の働き方改革でも、「残業はするな、おまえの責任でやれ」と指示されることも多いようです。
しかも、次世代を担う後継者育成も不十分となっている職場が非常に多いのです。

以前から優秀な人に仕事が集中することは珍しくはありませんでした。
  とても優秀な人(リーダー)が頑張る
  ⇒ 優秀な人(リーダー)の負担が大きくなる
  ⇒ 優秀な人(リーダー)が負担に耐えられず戦線離脱(ポキッと折れる)
  ⇒ 次に優秀な人(サブリーダー)の負担が大きくなる
  ⇒ 次に優秀な人(サブリーダー)が負担に耐えられず戦線離脱する
  ⇒ ・・・
と言う繰り返しが行われる職場が多かったのです。
これは、一部では「廃人増加モデル」と呼ばれました。

そして、ついに交代できる人も残り少なくなってしまったのです。

あと数年すると、会社から多くの人たちが定年退職します。
定年延長がされたとしても、仕事の内容は変わらざるを得ないでしょう。

ものづくりの職場などでは技術継承が進まず、製品開発・製造に苦労する会社も増加するはずです。(既に弊害が出ています)

社会の環境や技術の動向はどんどんと変わっています。
しかし、「仕事に対する価値観(コンセプト)」は会社文化に深く関わるものです。
それが会社の個性や強みを作り上げます。
「仕事への価値観(コンセプト)」が忘れ去られるとコモディティー化が進み、市場では価格競争のみで戦うことになってしまいます。
グローバル競争の中で、消耗戦を戦える会社は少ないでしょう。

では、多くの職場で何が欠けているのでしょうか?

ひとつは、組織リーダーの強い意志です。
短期的な利益目標達成のみを意識すると会社文化は維持出来ません。

その上で、組織としての明確な「目的(存在意義)」を中心メンバーが共有することが重要です。それはコミュニケーションが本当に良いと言ってよいでしょう。

「売上げ目標」「納期」などを共有することはあっても、
  その会社・職場の存在意義は何か?
について話し合われることはほとんどありません。
「そんなことをしている時間があれば今期の儲けを出せ」と叱責される職場が増えているからです。

「売上げ目標」「納期」「組織の維持」などは目的(意義)を実現するための手段に過ぎないのです。
重要なことは目的(存在意義)です。

存在意義が不明確な会社・職場では独自の強み(コンピタンス)を継続的に発揮させることができません。
会社・職場の中で同じ価値基準を用いた意志決定をすることが出来なくなり、膨大な後戻りやムダ作業(根回しや派閥間の調整など)が発生し、生産性が低下してしまうからです。

会社・職場で同じ価値基準を持つことは関係者が協調するためには必須です。
協調できるから生産性を上げる手段が見つかるのです。

組織としての明確な存在意義を関係者が共有し、未来へのゴールを設定できることがこれからの時代では生き残りの鍵となるでしょう。

うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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