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日本の大人は勉強嫌いなのか?【学習、目標、自律、コーチング】

現在は、市場も社会も激しく動いています。
今まで真面目に働いてきた人たちが
  こんなはずではなかった
  なぜ、私がこんな環境に追い込まれるのだろう
と悩むことも珍しくなくなりました。

そのような時こそ、「学ぶ」ことで道が開けます。
十分な知識と経験があれば、直観も頼りになります。
  知識がなければ、直情的に意志決定してしまうかもしれません。
  逆に、何も決められなくなってしまうかもしれません。

私たちひとりひとりが「学習する時代」を生きているのです。

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何年も前から、社会人向けの教養講座や自己啓発関係のセミナーの広告を頻繁に見かけます。
それほど、日本人は勉強熱心なのです。
もちろん、目的は人によって異なるでしょう。
しかし、多くの人が学ぶことや能力向上に価値を感じています。

一方で、日本では
  社会人が勉強しない、能力開発に熱心ではない
と言う意見も存在します。

ニューズウィーク日本版には、
 社会に出たら学ばない──
  日本人の能力開発は世界最低レベル(https://www.newsweekjapan.jp/stories/carrier/2018/03/post-9774_1.php)
と言う記事が掲載されました。

この中では、
 ・企業研修においても、米国の大企業では1人あたり平均1000ドル以上
  しかし、日本では4万円台
 ・日本では、大学卒業後に大学や大学院に入って学び直す人が少ない
  OECD諸国の平均が20%程度、日本は2%程度
などのデータが紹介されています。
そして、
 日本では、勉強とは大学や高校までの学生時代に行うもの、という感覚がまだまだ強い
と結論づけています。

確かに有名企業の管理職の中にも、直近の業務に無関係な知識・情報に疎い人は珍しくありません。
長時間労働が当たり前の環境なので、仕事以外の時間はとにかく休みたいと思う会社員は多いと思います。

しかし、会社員の低い学習意欲には別の側面も存在します。
多くの伝統的な大企業とその系列企業では、(一部のスペシャリストを除けば)「ある程度の経験を積んだ後の昇級」と「専門的な知識や技術の獲得」の相関が低くなるのです。

ひとつには会社の事業方針で次から次へと担当業務が変わるために、専門性が活かせない従業員が多く存在する現実があります。

さらに会社の中で重要な仕事をする上で必要な知識や能力が、社内の暗黙のルールや社風に精通しているか、豊かな社内ネットワークを持つかなどになって行きます。
 つまり、多くの企業では専門的な知識や技術を身につけても出世に役立ちません。

だからこそ、「学ぶこと」には熱意を持てない従業員が量産されるのです。

しかし、時代は変わりつつあります。

伝統的な大企業やその系列企業から転職する人が増え始めました。

そして既存の事業で利益を出すことが難しくなく、保守的な体質のままでは企業が存続できなくなりつつあります。
 21世紀となり、BPR(business process reengineering)が叫ばれた頃、確かに人員削減も行われました。
 ただ、多くの企業では本質的な変化が起こりませんでした。
 そこで、現在のAIやIoTも一過性のブームであると考える人も珍しくありません。
 しかし、日本のお家芸であったエレクトロニクス産業(家電や半導体事業)は厳しい環境に陥っています。
 サービス業でも、利益を出せなくなる企業が増えています。
 銀行業や学校でさえ、リストラクチャリングがはじまっています。
 今までの常識が通用しなくなっています。

 みなさんの周囲でも「おかしな時代になった」とため息をつく人が増えたのではないでしょうか。

組織に依存しない「自分の価値・能力」を身につけることは、多くの人たちにとってますます重要になって行くことは間違いありません。

ところで、それでは「何を勉強するべきか?」については自明でしょうか?
  「英会話?」「エクセルの操作方法?」「税金?」
  それとも、「西洋美術の知識?」「日本の伝統芸能について?」
身につけていた方が良い知識や技術は限りなく存在します。

実は、本当に迷った時には「可能であればひとりで迷うべきではありません」。
しかし、ひとりで迷っているのであれば「将来についての仮目標を作る」ことからはじめれば良いでしょう。
 最初は、「仮の目標」で良いのです。
そして、その仮目標を達成するために研鑽を積むのです。

たとえば、映画監督・タレントの北野武さんは
  勉強するから、何をしたいのかわかる。
  勉強しないから、何をしたいか分からない。
と仰っています。
   『フリーターだったボクを年収10倍に導いた101の言葉』
   浅川 智仁

私たちは、正解の分からない問題を解こうとしています。
そのような時には、小さな実験を繰り返し、その結果(成功でも、失敗でも)から学びながらゴールを見つければ良いのです。
 環境変化が大きな社会では、最初の段階では目標も、達成方法も曖昧なのは当たり前です。

ゴールさえ決めることができれば、
 ゴールに向かうプロセスには達成感があります。
 ゴールが見つかれば、学ぶべき内容もハッキリとします。
 学び方も少しずつ分かってくるはずです。
そのようにして、段階的に知識体系を構築すれば良いのです。

体系的な知識・指針がなければ、人は簡単に騙されます。
気がつかないうちに、マインド・コントロールされてしまいます。
他人に支配されず、自分でゴールを決めることは唯一自由になる方法です。

社会人・大人こそ、自分の知識と能力を高めることに価値があります。
自信を持って勉強して行きましょう。

うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
http://innovation-labo.com/
〒170-6045 東京都豊島区東池袋3−1−1 サンシャイン60 45階
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