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ハリルホジッチ監督契約解除と組織の行きづまり解消に向けて
【内紛、対立、組織変革、コーチング】

日本サッカー協会の「ハリルホジッチ監督との契約解除」が大きなニュースとなっています。
 組織のあり方、マネジメントについて考えさせるニュースです。
 多くの組織は初心に返る時期に来ています。

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日本サッカー協会は、ロシア・ワールドカップ本大会を約2カ月後に控える2月9日に「ヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約解除」を発表しました。
  https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/201804110000044.html

 これは、事実上の更迭です。

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、「選手とのコミュニケーション面」などを理由としています。
  また、ハリルホジッチ前監督は日本サッカー協会の処置に納得していないと報道されています。

今回の更迭劇では、ハリルホジッチ前監督に対して批判的であったマスメディアも疑問を投げかけています。

 ・なぜこの時期なのか?
 ・なぜ技術委員長を務めていた西野朗氏が新監督なのか?
 ・どのようなサッカーを目指すのか?
そして、
 【契約解除の理由は本当にコミュニケーションや信頼関係の問題なのか?】

あくまでも報道から知る範囲での知識ですが、今回の更迭は多くの組織で見ることができる「内紛」のように見えます。

 情報公開に積極的な組織は少ないため、当事者でさえ本当の理由は不明確です。
 成績(試合での勝ち負け)以外にも、田嶋会長をはじめとする関係者間の力関係や利害関係も影響しているのではないかとの声も聞こえきます。

業種・業界を問わず、第三者の視点で見ると内紛には共通点が見られます。

 ・組織の内外で熱心な議論が続いているにも関わらず、結論の先送りや予定調和が続く
 ・「上が変わらなくてはダメ」などの諦め感が漂う
 ・当事者意識を持つ人が少ない

などです。

 対立を恐れて、本質に迫る話し合いも出来なくなってしまいます。
  対立は「価値ある変革へのチャンス」であることを忘れてしまうのです。

これは、多くの組織には「本当の理念」が存在しないことの表れです。
 理念がないため、ゴール(目標)や、ゴールに至るプロセスが不明確になってしまうのです。

 そして、手段の目的化が進みます。

 【そのような組織の状態に共感を持つ人がいるでしょうか?】

実は、本気の「理念」「ビジョン」などを作った経験のない組織は珍しくありません。

 なぜならば、多くの組織で

  ・倒産しないこと
  ・事業が維持できること
  ・組織が存続すること

が最終目的として設定されることが「当たり前の常識」となり(本来は手段のはずです)、それ以上は考えることがないからです。

それが、「仕事は現場(担当者)に丸投げでマネジメント不全」にもつながります。
  これでは、全体最適化も組織再生ができません。

また、「儲かるのであれば手段は問わない」と言う意志決定に繋がり、コンプライアンス無視の温床になることもあります。
  リーダーたちが当事者感覚を持たず、「担当者が悪かった」と考えるようになります。

  上手く事が運ぶかどうかは、個人の能力と運任せになってしまいます。

実は、組織として将来の見通しが立たず、方向性を見失った時には、
  この組織は何のために存在するのか?
   (私はなぜここで仕事をするべきなのか?)

を考える良い機会なのです。


うつみ まさき
(内海 正樹)
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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