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プロジェクトは成功しているのか?
【イノベーション、リーダーシップ、プロジェクトの成功、コーチング】

コーポレート・コーチとし多くのプロジェクトや新規事業に関わると、世の中でいかに多くの失敗が繰り返されているのかを実感します。

市場変化の大きな現在は、過去の成功モデルを踏襲するだけでは成功することができません。

技術的な「やり方」と同時に、リーダーとしての「あり方」を追求することで成功を手に入れましょう

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日経ビジネスON-LINEに

 プロジェクト失敗の理由、15年前から変わらず
   1745事例を調査、成功率は52.8%
 (http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/100753/030700005/)

と言う記事が掲載されています。

 この記事によると、情報処理システムの成功率を日経コンピュータが調査したところ
  2003年(回答者数1746件) プロジェクト成功率: 26.7%
  2018年(回答者数1201件、プロジェクト件数1745件) プロジェクト成功率: 52.8%

とのことで、単純に比較をすると成功率がアップしていることになります。

 ソフトウェアは情報処理システムだけではなく、組み込みシステム(Embedded)でもますます重要になっています。
 ですから、この「プロジェクトの成功率」は日本の技術力を知る上で参考になるデータです。
 もちろん、それは日本のビジネス能力の高さにも関係するデータでしょう。

ただ、私の経験(肌感覚)としてシステム開発の成功率が上がっているイメージはありません。
 多くのプロジェクトがデスマーチ化しています。
 新規性の高い、大規模なプロジェクトの現場はほとんど大火事になっていると思います。

情報システム向けメディアのZDNet Japanには

 IT部門の苦悩(4)–相変わらずプロジェクトは失敗する
 (https://japan.zdnet.com/article/35115769/)

と言う記事が掲載されています。

この記事では、
 コンサルタント会社やSIベンダーがプレゼンする「理想的なシステム」が、ものづくりの過程(仕様決め、設計・製造、テスト)の中で大炎上していく様子を紹介しています。

 典型的な炎上プロジェクトの様子を表していて、多くのプロジェクトマネージャーが納得する内容だと思います。

 では、なぜプロジェクトは大炎上(デスマーチ化)するのでしょうか?

それはプロジェクトの進行にともなって登場人物が入れ替わり、人数も増加するからです。

 ゴールが共有化されず、プロジェクトの全体像が見えなくなり、関係者が自分の縄張りを守ることを優先するのです。
 もはや、関係者間で信頼関係は崩れ去っているかもしれません。

 【このような現象はシステム開発に限りません。
  新規事業開発などで良く見る光景です。】

Amazonの共同創設者であるジェフ・べゾスは「ピザ2枚の法則」を唱えています。

 革新的なチームは、ピザ2枚でお腹がいっぱいになれる程度の人数があると言う法則です。

その人数であれば、どの段階でもメンバーは積極的にプロジェクトに関わることができます
つまり、当事者意識を持つことができます。

 逆に言えば、プロジェクトのリーダーはメンバーが当事者意識を持って仕事をするためにはどうすれば良いかを考える責任を持っています。

 仮に5人編成のプロジェクトであったとしても、メンバーに当事者意識がなければプロジェクトはデスマーチ化してしまうでしょう。

 メンバーが当事者意識を持って活躍しなければ、難しいプロジェクトを成功させることができません。

リーダーは、成功のために影響力を行使できることが求められています。

ただ、小手先のコミュニケーション技術では、メンバーに当事者意識を持ってもらうことは難しいでしょう。

 重要なポイントは、メンバーの自律性が強化です。
 すると、チーム全員が自然にチームを成長させる視点を持つようになります。

リーダーは
 新しいコーチングの考え方と技術を身につけたり、支援を受けたりすることで大きな成果が得られます。

その新しい技術が、コーポレート・コーチングです。

人と組織のコーチングであるコーポレート・コーチングは、大きな困難の時代だからこそより一層求められている技術なのです。

うつみ まさき
(内海 正樹)
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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