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会社・職場を良くするコーチング:お互いに責任を丸投げする会社は潰れる?!

幸いにも私はコーチやコンサルタントとして多くの会社・職場のお手伝いをしてきました。 多くは優秀な人材が集まる会社でしたが、それらの会社では
  「こんなことをやっても意味がないよね」と
  思いながら仕事をする優秀な人たち(従業員)
が多いので驚きました。

 

たとえばデザイナーがある商品を設計している時に、「こんな機能をつけても利用者は喜びません」と普通に告白するのです。 では、なぜそのように設計するのですかと質問すると
  上から指示されたからです
  本社の方針です
と答えます。 キーパーソンでさえ、指示されたことをするだけの「自分の頭で考えない人」になっています。 

 

「あなたが責任を取ってくれるのならばやりますよ」とお互いに責任をなすりつけるようになると、関係者全員が敵に見えてくるものです。 そんな環境では心が休まることがありません。ストレスが溜まります。

 

「自分で考える」ことはなくてもストレスは溜まり、やる気は失っていきます。 何が売れるか・ヒットするかを予想するのは難しい時代ですが、会社の中で目標を達成するために真剣に知恵を出し合う雰囲気がないのでは「仕事に燃えるような気持ち」「連帯感」は持てません。 仕事に対する達成感もないでしょう。

 

ではなぜその会社で仕事を続けるかと言うと、多くの人たちは「給料をもらうため」「生活を安定させるため」だけです。 もちろんそのような生き方もあってよいのですが、「そんな生活をするために会社に入ったのですか?」と問いかけることは必要でしょう。 あなたは、本当はどんな生き方をしたかったのでしょうか? 今のままの会社に運命を任せていてよいのでしょうか?

 

有名な大学を出た・頭の良い人たちが集まった有名な会社であったとしても、だんだんと競争力を失うのは当然です。 多くの有名企業が凋落し、不正を働くようになるのは残念ながら当たり前なのかもしれません。 成長する希望が持てなければ退廃します。

 

今は正社員、関連会社社員、アルバイト・派遣社員などの色々な立場の人たちが同じ職場で仕事をしています。 そのような環境では、「同じ釜の飯を食べた仲間」の時代とは異なるアプローチが必要です。 「一部のエライ人たち」は給料を上げる、昇格させるなどの古いアプローチで問題を解決しようとしますが、短期的・局所的な効果しかありません。 共通の目標にならないのです。 まして、部下を恫喝しても問題は解決しません。

 

変化しないこと・改善しないことが「隠れた常識」になると、人も会社も成長しません。
習慣になっていることを変えるためには、そのような気持ち・空気を作る「場」が必要です。仲間が必要です。 もとに戻りそうになった時に指摘してくれる仲間・自信を与えてくれる仲間が必要です。

仲間がいることで自信を持つことができます。 仲間は隣の職場にいるかもしれません。 上司の友人が仲間かもしれません。 精神的な意味合いで会社の外に仲間を作ることも可能です。

変革は「最初は小さな変化」に過ぎませんが、それを大きく燃え上がらせることは可能です。 アフリカで蝶が羽ばたくと、日本に台風がやって来ることがあるそうです(バタフライ効果)。
成長するため、生き甲斐を持つため、楽しく生きるための共通目標を作りましょう。 そのために対話をしましょう。
最初は、
  これではお客さまのためにならないのではないか?
と疑問を持つことからはじめましょう。
それが最も本質的な疑問だからです。

うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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