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個人や職場・プロジェクトの問題を解決するコツ!:あなたはなぜ解決したいのか?
【問題解決、成長、利益、改善活動、品質向上、経営品質、品質不正、コーポレート・コーチング】

こんにちは。
コーポレート・コーチの内海正樹です。
  私は、マインド・マネジメントによる売上げ・品質、メンバーの達成感の向上に貢献するため
   ・リーダーのみなさんへのコーチング(マインドセットのサポート)や、
   ・組織メンバーのみなさんへの
    コミュニケーション/ファシリテーションなどのトレーニング講師
  をしています。

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多くの組織やプロジェクトで、経営品質や製品品質に問題が発生しています。
 問題解決のために、体制を強化し、組織を変え、業務プロセスを修正しています。
 しかし、しばらくすると緊張感を失い、元の品質水準に戻ってしまうことも珍しくありません。

 そしてリーダーやメンバーも、仕事に対する熱意を失って行くのです。
  少しずつ競争力を失い、組織は衰退します

 現状を変えるためには、情熱が必要です。
  しかし、情熱は指示・命令で高まるものではありません。
  【「情熱を持て」と言われても、情熱を維持することができません。

 情熱を持つためには、「私(たち)にとって、どのような良いことがあるのか」をハッキリと自覚することです。
  心の底に沈んでいる「本当の理由」を意識することです。
 それによって、自分(たち)も組織も少しずつ良くなって行くのです。

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化学メーカー大手の宇部興産は、2018年2月にグループ会社が顧客と取り決めた品質検査を行わずに出荷していたと公表しました。
 そして、6月には品質不正が発生した原因や防止策をホームページで報告しています。
   https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27319740T20C18A2TJ1000/
   http://www.ube-ind.co.jp/ube/jp/news/2018/quality-control.html

 不正が発生した原因は、
  品質保証の業務、品質保証部門の地位が低いこと
 と報告されています。

 調査委員会のアンケート調査では、品質保証部門の約7%の従業員が
   データ改ざんをした、見聞きした、指示された
 と回答しています。

 宇部興産では再発防止に向けて品質保証体制の強化などを実施するとのことです。

近年、技術系記事などで
  日本の過剰品質体質が、技術的競争力を低下させる原因である
とする記事を目にするようになりました。

 確かに、そのような組織やプロジェクトも存在するでしょう。

 しかし、日本企業の品質や信頼性が低下していると危惧されるニュースが数多く報道されています。
  コスト削減要求によって、「品質保証に利用できる時間や従事する技術者が不足している」と言う話も珍しくありません。

  また私が知る限りでも、品質トラブルの中で「うっかりミス」は少なくありません。

競争力強化と品質向上を両立させるためには、総合的な取り組みが必要です。
 設計者や品質保証担当者の努力だけでは限界があります。

 しかし、設計者や品質保証担当者が「現実の中でやる気を失ってしまう」と打つ手がなくなってしまいます。

 エンジニアの活動に限らず、営業職や事務職など多くの職場で

 ・問題が存在することは分かっているけれど、
  ウチの職場が良くなることはない。

 ・何も出来ないし、何も変わらないから、私は言われたことだけする

 と諦めてしまう人が数多くいらっしゃいます。

 厳しい現実に繰り返し傷つけられる環境では無理もないことだと思います。
  しかし、「諦めてしまっては創意工夫はできません」。
   毎日、同じことの繰り返しです。

私(たち)、コーポレート・コーチが経営品質や製品品質に課題がある組織やプロジェクトに伺った際には、「問題解決の方法(How)」だけでなく
 ・何(What)を解決するべきか?
 ・なぜ(Why)、解決するべきか?
について話し合います。

 特に、トラブル解決のための緊急事態を脱した後は、「なぜ(Why)」を話し合うことがその後の品質向上にとって重要です。

 たとえば製品開発時のトラブルで、「業務プロセスの逸脱」が大きな原因であったとします。

 「業務プロセスをなぜ守った方が良いのか?」を問うと、多くの場合に
  ・そのように決まっているから
  ・上司から守るように言われたから
  ・「やるべき」な気がするから
 と言うような答えが返ってきます。

 これらの答えは、あまりにも「一般論」です。
  この状態では、当事者意識にたどり着けません。

 当事者意識があるとは、
  自分(たち)にとって、どのような「良いことがあるか?」を自覚した意識です。
  「自分(たち)のため」と思うことで、考え方や行動が変わります。
  自分(たち)で設けている制約を外すことができます。

 「前向きに考える」「創意工夫をする」際には、当事者意識が大きな意味を持ちます。
  (やらされ感を感じた仕事からは逃げ出したくなります。)

  「どうやって(How)」は、当事者意識を持った状態で探すと効果的なのです。

 「なぜ(Why)」を追い求めることは、
  ・個人を成長させ
  ・職場を良くし
  ・企業に利益をもたらすことに直結します。

 「なぜ(Why)」を探せば、私たちは変わることができるのです。


うつみ まさき
(内海 正樹)
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
〒170-6045 東京都豊島区東池袋3−1−1 サンシャイン60 45階
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