Pocket

意志決定の遅い日本企業 

~解決のためのマインドセットとコーポレート・コーチング~

こんにちは。
コーポレート・コーチの内海正樹です。
  私は、売上げや品質、そして従業員の達成感の向上を実現するためにコーポレート・コーチとして活動しています。
  組織の抱える問題、その核心は思考(マインド・セット、考え方)です。
  組織文化が変われば、組織変革がはじまります。
—————————-

多くの日本企業が抱える問題のひとつは「意志決定」が遅いことです。
 それが競争力を弱くしています。

 一方で「スピード重視」の美名のもと、ワンマン経営者・リーダーが拙速な意志決定を繰り返し、組織を崩壊させる事件も珍しくありません。

 多くの企業では、制度や業務プロセスの問題を改善する前にやるべきことがあるのです。

 それは、リーダーたちのマインドセットや組織文化の改善です。
  コーポレート・コーチングによって、問題を改善した企業が大きな成長をはじめています。

—————————-

日本企業が海外企業とパートナーシップを組むことは珍しくなくなりました。
 大企業だけではなく、多くの中小企業やベンチャー企業が当たり前のように海外企業とのパートナーシップでビジネスの成長を目指しています。

 ところで、海外企業から聞こえてくる日本企業に対する感想には共通するものがあります。
   意志決定が遅い(そのような日本企業が多い)
 と言うのです。

 これは日本企業の大きさ(規模)の問題ではないと言うのです。

 日本の大企業において意志決定の遅さは話題になることが多いのですが、規模の小さな企業でも同様の傾向があると言う意見には考えさせられるものがあります。

意志決定を遅らせる理由のひとつとしては、「失敗に対する恐怖」があります。
 新しい意志決定の阻害要因として、「処罰の存在」が大きく関係しています。
  (これは日本に限ったことではありません。)

 たとえば、ハーバードビジネスレビュー(日本語)記事
  イノベーションと「リスク」にまつわる4つの誤解
   http://www.dhbr.net/articles/-/4589
 でも、「報酬」よりも「処罰」が強く影響することが解説されています。
 処罰が多くの人に恐怖を与えることは当たり前でしょう。

 多くの日本企業では、「組織文化」として
  プロジェクトの失敗に対する責任を「個人の責任問題」に強く結びつけ、
  組織としての学習機会を失う
 傾向があります。

 変化の大きなビジネス環境ではネガティブな要因でしょう。

意志決定を遅らせる別の理由としては、「リスク管理」についての考え方が定着していないことがあります。
 その背景には、「機会損失」に対する感度の低さがあります。
 大きな問題が発生しない場合、「リスク管理」は無駄な作業(コスト)に見えてしまう人が多いのです。
  品質管理が軽視され、問題化していることと共通した要因です。

 プロジェクトマネジメント理論として「リスク管理」の重要性を学んでいるマネージャーでさえ、
  実際のマネジメントでは「リスク管理」の手抜きをすることがあります。

  組織内のプロジェクト監査で合格することが目的となってしまう場合が多いのです。

  知識を実務に活用できなくなってしまいます。
  ~マインドセットが話題となる理由です。~

 手段(How)が存在しても、問題が解決できない背景には構造的な課題があります。
  その問題解決を先送りしては、本質的な成長ができなくなってしまいます。

大企業では組織文化を改善するために、制度を整備し、社員教育を行います。
 時には、専門の組織を作ることもあります。

 しかし、制度(業務ルール・プロセス)を変え、社員教育をするだけで文化を改善することができる組織は限られています。
 
 新しい考え方や価値観(マインドセット)を個人や組織が身につけるまでには時間と反復練習が必要です。

 1年に1~2回程度教育や説明をされた程度ではマインドセットは大きく変わりません。
  これが社員教育だけで効果を出すことが難しい理由です。

組織文化改善の前提条件は、リーダーと組織のキーパーソンの考え方や価値観(マインドセット)の変化です。
 制度や業務ルール・プロセスの改善は、マインドセットの改善とセットにならなければ意味がありません。

 企業の規模が大きくなり、分業化・専門化が進むと、リーダーやキーパーソンは「自分の縄張り」に対する関心が強くなりすぎ、企業の目的・理念を忘れるようになります。
  そして、協調関係が薄くなります。

コーポレート・コーチとして私がお手伝いをしていることは、業務プロセスやマネジメントを改善するためにマインドセットの側面から支援(サポート)することです。
 その結果として、売上げや品質が変わります。
 コーチングはプロスポーツなどだけではなく、企業リーダーのみなさんをサポートするようになりました。

 たとえば、「頭の中」にあるイメージは
  ・紙に書く
  ・人と対話する
  ・絵に描く
 などをすることで明確化できます。

 多くの人たちは「イメージ」がぼんやりとしているために、目先の作業ばかりに集中してしまうのです。
  初心を忘れ、ゴールから逸脱した行動をしてしまいます。

 私たちは、ゴールを忘れてしまうのです。
  そこから組織の衰退がはじまります。

 コーチングによりゴールを日常的に意識することができれば、それだけで
  ・行動が変わり
  ・選択肢が増え
  ・新しいソリューションも視野に入ります

 ただし、日々強いプレッシャーを受けているリーダーたちには支援(サポート)が必要でしょう。
  多くのリーダーは、(気持ちとして)ひとりで戦っています。
  ひとりで孤独に戦うことは誰にとっても辛いものです。

  コーポレート・コーチはリーダーの味方としてサポートします。

 ある組織では、納期遵守が難しかった製造現場で納期を守ることができるようになりました。
 ある組織では、売上げが10~20%ほど向上しました。

 現実のビジネスが変わります。

 リーダーたちのマインドセットが変われば、組織文化が変わります。
  人が変わり、行動が変わり、業務プロセスが変わります。
  そして、企業は大きく成長します。

うつみ まさき
(内海 正樹)
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
〒170-6045 東京都豊島区東池袋3−1−1 サンシャイン60 45階
~無料の個別相談をホームページから受け付けています~

 企業や組織が成長するために
   ・リーダーのみなさんへのコーチング(マインドセットのサポート)や、
   ・組織メンバーのみなさんへの
    協調的交渉術/ファシリテーションなどのトレーニング
   ・プロジェクトマネジメントのコンサルティング
 を実施しています。