Pocket

こんにちは。
 プロジェクトコンサルタントの内海正樹です。
 リーダーシップコミュニケーションとプロジェクトマネジメント、IT化をはじめとするエンジニアリングマネジメントなどを通じて、人と会社の「ひと桁上の目標達成」をお手伝いしています。

●成果が出なくて焦る

多くの会社・職場のお手伝いをしていると
 打つ手がなく、焦燥感に駆られている組織が多いことに
 気がつきます。

売上や品質の向上や、従業員の定着に苦労している会社が多いのです。
 中小企業はもちろんですが、大企業の中にも
 同じような悩みを持った会社が珍しくありません。

私は20年以上、主としてIT業や製造業へのコンサルティングをしてきました。
 例えば、多くの会社ではコンサルティングを依頼する前に
 ・市場調査
 ・(競合他社との)ベンチマーク
 ・改善手法の勉強
 などを独自にしていることが多いのです。

 これらはとても重要なアクションです。
  しかし、それだけでは打開策が見つからないことが多いのです。

実は、多くの会社・組織では
 自分自身の分析が十分にできていません。
 それが苦境に拍車をかけていることが多いのです。

 他社との戦いで勝利するためには、
 自社内の問題を克服することが最も重要です。

●全ての問題の背景にはコミュニケーション不全あり

課題・問題は
 会社毎に異なります。

 しかし、ほとんどの課題・問題の背景には
 「コミュニケーション不全」と言う問題が横たわっています。

 コミュニケーション不全により、
  自律的な解決が阻害されてしまうのです。

多くの方々が誤解しているのは、
 社内で意見が対立することが「悪いこと」である
 と信じていることです。

 これは理性の問題と言うよりは、感情の問題です。
 社内・職場に意見の対立が存在することに、不安を感じるのです。

 しかし、重要なことは
  対立を生産的に解決することです。

 生産的な解決ができれば、そこから新しい価値・競争力が生まれます。
 つまり、イノベーションが起こるのです。

♪♪――――☆☆☆――――♪♪

都内のあるメーカーの設計部門をコンサルティングした時のことです。
 このメーカーは、競合他社との新製品の開発競争に苦戦していました。
 そこで色々なベンチマーク・市場調査を行い、それをもとにして製品開発を行いましたが、結果的に常に競合他社の後塵を拝することになりました。

 新製品開発を進める際に、部内の2人の優秀な技術リーダーが常に対立していました。
 このふたりは、商品企画リーダーと製品開発リーダーです。
 お互いに相手のやっていることに批判的で、プロジェクトでも協力することがありませんでした。

 結果として、プロジェクト内の中堅・若手の技術者は右往左往することになり、社内の活気が失われていったのです。

 そして、結果としてプロジェクトメンバーを多くの残業に追われ、製品の出荷直前は品質が確保できずに激しい炎上状態となったのです。
 ~結果として、コスト超過が常に発生しました。~

 このふたりの技術リーダーの課題は、
  自分がやりたいこと(活動アイテム)を実行するべきなのかを
  整理整頓し、それをプロジェクト内に伝え、
  かつ相手の立場も配慮して発言することでした。

 「対立意見があること」に感情的ないらだちを覚えたため、
 当たり前に協調することができなくなってしまったのです。

 そこで、プロジェクト内のミーティング方法に
 アジャイルと呼ばれる手法を参考とした方法論を取り入れました。
 (コミュニケーションの方法を改善したのです。)

 意見の対立が新しいソリューション(課題達成方法)を導くことを経験したこの技術者たちは、その後の新製品開発で成功を続け、会社の業績は大きく向上しました。
 (売上も、3年連続で目標以上を達成しました)

~アジャイル方法論が常に正しいとは限りません。
 会社や職場の状況に合わせて改善することが大切です。~

♪♪――――☆☆☆――――♪♪

●会社を改善するには身近なコミュニケーションから

コミュニケーションの形を変えることで、会社内の信頼関係を作り替えることが出来た会社だけが再生に成功しました。
 会社・職場の生き残りと言うよりも、新しく生まれ変わることができたと言っても良いでしょう。

 特に、意見が対立した際に
  新しい価値を創り出すコミュニケーションが成立するか
  どうかが重要です。

 コミュニケーションは、あまりにも身近なテーマです。
  身近すぎて、意識して考える機会がないのが当たり前です。

 しかし、コミュニケーションとは情報の流れそのものです。
 情報は、会社にとって血液のようなものです。
  血液が不足すれば、死に至ることは容易に理解できることではないでしょうか。

 コミュニケーションを改善は、派手さがありません。
 しかし、ITシステムの刷新や設備投資などと比べると、大きな費用は必要ありません。
 必要なのは、会社を良くしたいと思う「情熱」だけです。

**ホームページから無料の個別相談を受け付けています。
  https://innovation-labo.com/

**コミュニケーションには、外的コミュニケーションと内的コミュニケーションが存在します。
 外的コミュニケーションは、対人関係に関係し
 内的コミュニケーションは、考え方に関係します。

♪—————————————————–
内海 正樹
(うつみ まさき)
 プロジェクトコンサルタント(コーポレート・コーチ)
 工学博士
(株)イノベーション・ラボラトリ
~ひと桁上への成長のために~
https://innovation-labo.com/
〒170-6045 東京都豊島区東池袋3−1−1 サンシャイン60 45階
——————————————————♪