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なぜイチロー選手はダライ・ラマなのか?リーダーが信頼されるためには?
【イチロー、信頼、ダライ・ラマ、内的対話、セルフトーク、コーチング】

こんにちは。 コーポレート・コーチの内海正樹です。
  私は、組織の売上げ・品質、メンバーの達成感の向上を目的として
   ・組織リーダーのみなさんへのコーチング(マインドセットのサポート)や、
   ・組織メンバーのみなさんへの
    コミュニケーション・ファシリテーションなどのトレーニングを
  実施することを使命として活動しています。
 
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コーチとして組織リーダーのみなさんと対話をすると、
  同僚や組織メンバーのために努力しているのに、
   なぜか信頼されていない
ことに悩むリーダーが珍しくないことに気がつきます。

 信頼されないリーダーの特徴は、「内的対話(セルフトーク)」に支配されていることです。

 内的対話のマネジメントは、信頼されるリーダーにとって決定的要因です。

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米大リーグ マリナーズのイチロー選手(44)が大リーグ試合出場の前提となる40人枠から外れ、会長付特別補佐に就任したことが日本時間4日にニュースとなりました。
  (https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/05/04/kiji/20180504s00001007068000c.html)

 イチロー選手は、今季残り試合でプレーすることはなくなったのです。
  そのような場合には、戦力外通告となっても不思議ではありません。

 しかし会長付特別補佐としてチームとともに行動する特別な配慮は、イチロー選手に対する敬意とチームへの好影響が期待されているからでしょう。

 マリナーズのジェリー・ディポトGMは、イチロー選手について

  ・彼は我々のクラブハウスで、ダライ・ラマのような存在だ
  ・ゴードンやカノでさえアドバイスを求めにいく
  ・みんなが教えを乞いに来る存在。チームの勝利のために彼が必要だ

 と発言しています。

 イチロー選手は、チームの精神的支柱なのです。
  超一流の選手たちの中で、イチロー選手がどのようなリーダーシップを発揮したのかは大変に興味深いテーマです。

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コーチとして組織リーダーのみなさんと対話をすると、
  同僚や組織メンバーのために努力しているのに、
   なぜか信頼されていない
ことに悩むリーダーが珍しくないことに気がつきます。

 彼・彼女らは、多忙な中でも工夫をすることで時間を捻出し、同僚やメンバーに貢献しようとしています。
  それでも、信頼されないのです。

 【能力があり、経験も豊かなリーダーが信頼されないのでしょうか?】

 それは、リーダーの頭の中が「雑念でいっぱい」だからです。
  同僚やメンバーと話をしていても、自分の価値観で相手を評価しながら話を聞いているのです。
  すると、
   ・結局、何が言いたいの?
   ・この前も同じようなことを言っていたな
   ・忙しいのに、この話はいつまで続くのかしら?
・ ・・・
  などの雑念で頭の中がいっぱいになってしまいます。

 つまり、話し合いに「集中できていない」のです。
  この状態では、同僚やメンバーに「話を聞いてもらえている」と言う安心感がありません。

 この雑念は「内的対話」「セルフトーク」「ひとりごと」などと呼ばれています。
  内的対話のマネジメントは、リーダーシップを発揮するためにとても重要です。

あなたが内的対話を抑え、しっかりと相手に集中して会話をすると

 「話し相手(同僚・メンバー)」が勝手に、(ほとんど最適な)問題解決策を創り出す

と言う体験をするはずです。

 当事者である同僚やメンバーが自律的に作り上げた解決策ですから、十分なモチベーションのもとに対策が実行されます。
  高いパフォーマンスが得られるのです。

イチロー選手は、試合前後で多くのルーチンワークをすることで知られています。
 たとえば、バッタボックスの中でまるで「ホームラン予告」のような動作をします。
 この動作は「バット立て」と呼ばれているそうです。

 これらのルーチンワークは身体の調子を確認し、調整する作用があると同時に、精神的安定をもたらしていると解説されています。
  ルーチンワークは、多くのスポーツ選手が実施しています。

 精神的安定、つまり高い集中力を実現する行為は、「内的対話のマネジメント」に他なりません。
  イチロー選手は、優れた内的対話のマネジメントが実現できていると推測されます。

 だからこそ、マリナーズの中で特別なリーダーシップを発揮できるのではないでしょうか。
 
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特殊な才能の持ち主でなくとも、リーダーシップを発揮することは可能です。
 そのためのポイントは、内的対話のマネジメントです。
 最近話題となっている「マインドフルネス瞑想」も、内的対話をマネジメントするための技術論です。

  「マインドフルネス瞑想」以外にも、たとえばコーチングを受けることによってマインドセットを調整することが可能になります。

  雑念を払うことで、高いパフォーマンスとストレスの少ないステータスを手に入れることができます。

 今後、マインドフルネスは大きな成功を求めるリーダーのマストアイテムとなるでしょう。

うつみ まさき
(内海 正樹)
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
〒170-6045 東京都豊島区東池袋3−1−1 サンシャイン60 45階
~無料の個別相談をホームページから受け付けています~