善意なのに部下から嫌われた管理職
~見えない現実を発見し、成長・成功する~
【マインドセット、イノベーション、発見、対話、コーチング】
多くの人は成長したい・より良く生活したいと考えています。
しかし、現実を変えることができずに悩む人も多いのです。
実は、自分や環境(職場、部下など)をより良く変えるきっかけは身近なところに存在します。
それは会話(対話)の質を変えることで、思考の質を上げること
です。
なぜ、それほどに大切なのでしょうか?
「ダイヤモンド オンライン」に興味深い記事が掲載されていました。
『部下を飲みに連れ回し貯金できない「男気上司」がしていた勘違い』
(http://diamond.jp/articles/-/159343)
この記事に登場する営業職(管理職)の会社員Uさん(45)は、「お金が全然たまらなくて」ことに悩んでいます。
お金がたまらない原因は明白で、「部下へのおごり代」が大きな出費となっているのです。
「自分が若い頃は、よく上司に飲みに連れて行ってもらって、
励ましてもらった。だから頑張れた。」
と言う体験があり、「自分もおごることは当たり前」と信念を持っているのです。
・飲みに連れて行くことは部下たちのため。
・自分もそうされて感謝している
・部下たちにもやってあげなければ
と考えています。
聖書の中でさえ、
何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。
(新訳聖書 マタイの福音書 7章12節)
と教えています。
しかし、Uさんは帰宅途中に偶然見ず知らずの20代会社員たちの会話を耳にします。
彼(彼女)たちは上司について
・おごるから飲み会に付き合えって、楽しくもないしほんと迷惑な話
・仕事はきちんとやっているのだから、プライベートの自由な時間まで奪わないでほしい
・説教ばかりでつまらない。仕方がなく付き合っている
と話しているのです。
そのことで、Uさんは自分の価値観が若い会社員たちと異なることに気がつくのです。
自分と他人では価値観が異なることを多くの人は気がつきません。
頭で理解していても、現実の生活の中で価値観の違いに気がつかないのです。
なぜ、私たちは違いや変化に気がつかないのでしょうか?
それは、想像以上に他人・現実に注意を払っていないからです。
「価値観と言うメガネ」を通して他人や社会を見るため、正しい現実を見ることが出来ていないです。
上記の会社員Uさんも、仮に部下たちの様子を「先入観なく観察」していたならば自分の信念に疑問を持つ機会があったことでしょう。
会社の会議が「どんよりとした雰囲気」になる時、他人の仕事のミスを責めたくなる時、多くの人は現実を見るよりも先入観で色のついたバーチャルな世界を見ています。
意識は内向しています。
工場などの製造現場に行くと、
「現場」に行く「現物」に触れる、「現実」を知る(三現主義)
が強調されます。
ただし、三現主義を実行することは思いのほか難しいのです。
私たちは先入観を持って観察・評価をする癖があるからです。
だからこそ、時には自分の評価を一度は「脇に置く」ことが世界の見え方が変わります。
すると、「気づき」「発見」がはじまります。
と言っても、それが難しいと思う方も多いことでしょう。
Uさんも、(利害関係のない)見ず知らずの会社員の話を聞いた時に「新しい発見」がありました。
つまり、発見のきっかけ(チャンス)は外から訪れます。
だからこそ、コミュニケーションすることは大切にいたしましょう。
コミュニケーションを「面倒」だと思いはじめると、新しいチャンスを遠ざかります。
常に新しい発見をするためには、安心してコミュニケーションのできる相手を持つことがとても大切です。
みなさんも、家族や同僚、友人たちとの対話によって「ハッ」と気がつく経験をお持ちではないでしょうか?
「気づき」や「決意」のきっかけはそのようにして外から訪れます。
(専門的なトレーニングを受けたコーチは、そのために存在しています。
もちろん、豊かな経験は対話にとって重要です。)
孤立は成長にとって大きな障害です。
身近に「信頼できる対話の相手」がいることであなたの人生は大きく変わります。
職場も大きく成長します。
うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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