心(モチベーション)は01信号ではない! なぜ若手社員は会社を辞めるのか?
【人材、離職、信念、大切なもの、コーチング】
こんにちは。
コーポレート・コーチの内海正樹です。
私は、組織の売上げ・品質、組織メンバーの達成感の向上を目的として
・組織リーダーのみなさんへのコーチング(マインドセットのサポート)や、
・組織メンバーのみなさんへの
コミュニケーション・ファシリテーションなどのトレーニングを
実施することを使命として活動し、成果を出してきました。
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どのような組織・チームも、その成果は「働く人」によって大きく変わります。
コーポレート・コーチとして多くのリーダー・管理職のみなさんに関わると、「優秀な人に働いてもらいたい」との声を繰り返し耳にします。
一方で、「人が定着しない」と言う悩みを持つリーダー・管理職が多いことも確かです。
そして、働く人も多くの悩みを抱えています。
なぜ、優秀な人が職場・チームに定着しないのでしょうか?
なぜ、職場を離れようとするのでしょうか?
生きるために、仕事・職業についてどのような信念があるかを問われる時代になったのです。
今は、信念・考え方(マインドセット)が問われているのです。
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日本では、多くの会社が4月に新入社員を迎えます。
4月から5月は、新人を迎える多くの職場は明るい雰囲気に包まれます。
しかし、その新入社員・若手社員が突然退職するのは淋しいものです。
若い人たちの早期退職(離職)は何年も前から話題となっていました。
しかし、どの会社も優秀な人に働いてもらいたいものです。
人手不足はますます深刻になっています。
厚生労働省の調査によると新規学卒就職者の3年以内の離職率は、
・高校卒 40・8%
・大学卒 32・2%
(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553.html)
に登るとのこと。
しかも、会社規模が小さくなると離職率は上がるのです。
なぜ、彼・彼女たちは離職してしまうのでしょうか?
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、
・肉体的・精神的に健康を損ねた(男性29・9%、女性34・3%)
・労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった(男性34・0%、女性33・2%)
などの理由とともに、
・入社前に聞いていた労働条件と現実とが異なっていた
・残業代の不払い
・何をしたらよいか分からなかったり、先輩社員と同等の業務を初めから任せられたりした
と言う声も紹介されています。
(http://www.jil.go.jp/institute/research/2017/164.html)
離職の多い会社では、働く環境や人材育成の環境に不備があることが分かります。
これらを地道に向上させなければ、社員は定着しないでしょう。
一方、会社側の言い分として「自分がやりたい仕事と違う」と言う理由で離職すると言う意見も存在します。
若手社員の「自分がやりたい仕事と違う!」が起きる理由(ダイヤモンド・オンライン)
(http://diamond.jp/articles/-/167078)
この記事では、
・仕事のできない若手をゼロから育てて、ようやく戦力になり始めたと思ったら、突然辞めてしまう
・やっぱり自分が本当にやりたいって思えるような仕事を探したい
と言う理由で離職者が絶えないとの声を取り上げています。
また、この記事では
・どんな仕事であれ、それなりに極めていかないと、その面白さもやりがいも実感できない
・とりあえず目の前の仕事に没頭して、仕事力を身につけていく方が大事なことではないだろうか
・「やりたい仕事」へのこだわりを強く持ちすぎてしまうと、そうした自分の成長の妨げになる
と言う解説がされています。
働き続けるモチベーションが持てるかどうかは、大変に重要です。
特に、知識労働者(ナレッジ・ワーカー)の作業成果はモチベーションに影響されます。
結果として、働く人も管理職も「やる気はあるのか?」と言う問いかけが行われます。
ただ、忘れてならないことは
【モチベーションは、「有」「無」の2択ではない】
と言うことです。
感情が高ぶり、冷静さを失うと、モチベーションはデジタル信号のように有(1)・無(0)のどちらかであると感じてしまいます。
しかし、人の心はアナログ信号のように連続的に動きます。
だからこそ、仕事に少しでもモチベーションがあるならば
・それはなぜか?
・モチベーションを上げることために何が出来るのか?
を冷静に考えると良いのです。
リーダー・マネージャーの立場では見えなかった職場の改善点が見つかるかもしれません。
働くメンバー自身が何を大切に考えているかを再確認できることは、仮に転職するとしても大切なポイントです。
モチベーションの源泉が分かった段階で、それをアップさせる方法にリアリティを持つことができるならば、今は辛くても将来のために耐えることができるかもしれません。
逆に仮に給料などが良い仕事であっても、自分の価値観に合致しない職場で働くことは心を不安定化させる可能性が高いことをしっかりと自覚しましょう。
(働く人の立場で考えた時に、
「仕事はお金のため」と割り切る人が増える現代では、
特に自分にとって何が大切かを理解することは重要です。)
仕事・職業には多くの時間を使います。
現在は、心豊かな生活をするために仕事・職業について信念を持つべき時代です。
うつみ まさき
(内海 正樹)
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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