スズキ、マツダの品質管理不正から、成長する会社の条件づくり
【企業理念、目的、目標、ゴール、利益を出す会社、コーポレート・コーチング】
こんにちは。
コーポレート・コーチの内海正樹です。
私は、売上げや品質、そして従業員の達成感の向上を実現するためにコーポレート・コーチとして活動しています。
組織の抱える問題、その核心は思考(マインド・セット、考え方)です。
組織文化が積極的になれば、組織変革がはじまります。
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スズキとマツダ、ヤマハ発動機は2018年8月9日に品質管理に関わる不正行為があったことを発表しました。
最近、製造業では品質管理不正問題が数多く報道されています。
品質や信頼性が軽視されたマネジメントが多くの会社で行われていることが危惧されます。
その解決策として、新しいルールや組織を作ることに意味はありますが、それだけでは不十分です。
それらは形骸化するからです。
〜重要なことは、会社の理念(目的、ビジョン)に共感できる組織を作ることです。〜
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2018年8月9日、スズキとマツダ、ヤマハ発動機は新車の排ガスや燃費を調べる抜き取り検査で、不適切な計測があったと発表しました。
https://mainichi.jp/articles/20180810/k00/00m/020/131000c
自動車メーカーでは、日産自動車やスバルが検査不正をしていたことが報道されています。
品質や信頼性は、製造業の生命線です。
特に品質保証が重要な自動車メーカーで「自己判断によるルール違反」が続いていることは、会社として品質保証を軽視する姿勢が露呈したものではないかと心配されます。
報道では、各社とも「社内のチェック態勢ができていなかった」と言う趣旨の発言をしています。
ただ、「なぜそのような体制で仕事をすることになったのか?」については明らかにされませんでした。
コストダウンや納期短縮指示の結果、現場の意識や組織内の意志決定とコミュニケーションに構造的な問題が発生と考えられます。
業務プロセスや体制・環境に問題があったとの認識で、各社ともそれらについて改善を進めると表明しています。
これらの対策は当然意味があるでしょう。
一方、業務プロセスやルールを変え、組織や設備を強化するだけで中長期的に改善が進むとは限りません。
市場競争で生き残るため、コストダウン要求は常に存在します。
会社にとって(管理)コストの圧縮は宿命です。
形骸化の誘惑は大変に強いのです。
〜のど元過ぎれば、熱さを忘れる。〜
会社や組織が大きくなると、役割分担がはじまります。
担当する業務に応じて部門(部、課など)が作られて行きます。
そして、部門は与えられたミッションを遂行することに努力します。
そして、自分たちのミッション以外については関心を失い、局所最適化がはじまります。
〜気がつくと、無意識のうちに会社の理念は蔑ろにされるのです。
利益を出すことは会社の理念を実現するための手段ではなく、「目的」となるのです。〜
そのような時、形骸化は避けることができません。
コーポレート・コーチングの立場では、
・会社の掲げる理念(目的)は全従業員が理解し、強く共感できること
・少なくとも、経営層と各部門リーダーは理念(目的)にはっきりとリアリティを感じること
をとても重要と考え、コーチングのシナリオに作り込みます。
(建前ではない)本当の理念や目的が組織を形作るからです。
ここで、共感やリアリティが重要です。
理念が絵空事ではなく実践されるためには、共感やリアリティが必要なのです。
共感やリアリティがあれば、理念は行動に現れます。
日々の習慣となるのです。
習慣ならば、無理なく実践できるでしょう。
無意識のうちに創意工夫が生まれ、成長の機会を追求できるようになります。
企業理念が蔑ろとなっている会社は珍しくありません。
「金儲けのために会社が存在し、日々の生活のために労働する」のであれば、これから飛躍の機会は皆無となるでしょう。
多くの人は「大きな情熱」を持つことができないからです。
これからの時代、理念(ビジョン)を掲げ、それを共有する会社が大きく成長するのです。
うつみ まさき
(内海 正樹)
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
〒170-6045 東京都豊島区東池袋3−1−1 サンシャイン60 45階
~無料の個別相談をホームページから受け付けています~
マインド・マネジメントへのステップとして
・リーダーのみなさんへのコーチング(マインドセットのサポート)や、
・組織メンバーのみなさんへの
協調的交渉術/ファシリテーションなどのトレーニング
を実施しています。