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こんにちは。
 プロジェクトコンサルタント 工学博士の内海正樹です。
 リーダーシップコミュニケーションとパーソナル・コンサルティング(コーチング)、プロジェクトマネジメントなどを通じて人と会社の「ひと桁上の目標達成」をお手伝いしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでは、会社と個人の業績をアップさせるための「テレワークでのプレゼンテーション技術」について解説します。

 新コロナウイルスの影響で「やむを得ずテレワークをはじめた人や会社」は多いでしょう。
 テレワークは新しい働き方のトレンドになるでしょう。

本来、テレワークは仕事の生産性を上げるための「ツール」です。
 (もちろん、仕事内容によって、向き不向きはあります)
  テレワークは、20年以上前から研究された働き方です。

  「テレワークの導入」=「IT環境と業務プロセスの整備」
 のNext Stepは何でしょうか?

  ひとつは、テレワーク環境での効果的なプレゼンテーション能力です。

 オンライン環境でも社内、職場内で共感・納得されるプレゼンテーションができれば、より大きな成果を出すことができます。

 そのためには、どうすれば良いでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

●オンライン環境では難しいプレゼンテーション

テレワークと言う働き方によって、「生産性向上」「固定費削減」「通勤ラッシュ疲れからの解放」を実感した人と会社は多いでしょう。

 一方で、元のオフィスでの仕事に戻りたいと思っている人もいます。

 もちろん、テレワークを止めたい理由は色々とあります。

 ただ、最近は
  オンラインプレゼンテーションやオンライン会議で、
  自分が思っていることが伝わらない、共感されない
 という悩みを頻繁に耳にします。

 相手の反応に直接触れることができず、相手からの反応にタイムラグがあるプレゼンテーションに戸惑いを感じるのです。

●貴重なプレゼン技術:比較

テレワークと言う働き方では、オンラインのコミュニケーションが必須になります。

 電子メールやチャット、電話だけでは十分なコミュニケーションが出来ない時には、「オンライン会議」「オンライン交渉」が大切です。
 ~テレワークになっても、会社での多くの会議はなくなりません。~

 パソコンやタブレット、スマートフォンの画面を通しての効果的なプレゼンテーション能力が必要です。

 ビジネスプレゼンテーションなどの研修でよく言われるのは、
  数値やデータなどをしっかりと使う
 ことです。
  これは現在多くの会社で求められている科学的マネジメント、定量的マネジメントのために非常に重要です。

 ただし、高いプレゼンテーション効果を出すためには前提があります。
  それは、聞いている人(聴衆、会議の参加者)が
  数値に「臨場感(リアリティ)」を持つことができる
 と言うことです。

 たとえば、月収が20万円の人は30~40万円と言う金額に対してはリアリティを持つことができます。
 ところが、10億円と言う金額を急に提示されても「ピンとこない」のです。
 日常的に扱う数値ではないのでイメージが難しいのです。
 (常に、億単位の数値を扱っていなければムリもないことです。)

 日用品も買う時には慎重になる人が、高額な自動車や住宅、宝石の買い物で急に大胆になるのはそれが理由です。

このような時に、効果的なプレゼンテーション方法があります。
 それは「比較」です。
 必ずしも、テレワーク(オンライン環境)に限ったことではありません。
 身近な「何か」と比較をすることで聞き手の臨場感をアップさせ、プレゼンテーションを成功させることができるのです。

 

 

 

 

 

 

 

●なぜ「比較」はプレゼン効果が高いのか?

「比較」と言うプレゼンテーション技術は、人の感覚にフィットしやすいことが知られています。

 たとえとして使われるのが「東京ドーム」。
 もし、東京ドームに行ったことがある人ならば、
  「東京ディズニーランドの面積は、51haです」と説明されるよりも、
  「東京ドームの約11個分の広さです」と説明された方が分かりやすいでしょう。

 アップルコンピューターの創業者 スティーブ・ジョブズは、2005年の 製品発表会で最先端であった音楽プレイヤーiPod nanoの薄さと軽さを説明するために、身につけていたジーパンの小さなポケットからiPod nanoを取り出して見せました。
 大画面を通して、会場にそれをはっきりと見せたのです。
 (この様子は、今でもYouTubeで見ることができます)
  ジーパンの小さなポケットと比較することで、 iPod nanoを強く印象付けることに成功した良い事例です。

 経験のない作業をする時、作業規模を見積もることは簡単ではありません。
  しかし、経験が豊かな人たちは
   「あの時の仕事」と比べると簡単そうだ
   「以前の作業」よりも複雑な気がする
  と「比較」をすることで作業規模を見積もることができるのです。
  (見積もりの精度が良いかどうか、最初は分かりません。
   しかし、実際に作業をした後にふり返ることで精度を上げることができます。)

 共有している情報をもとにして「比較」をすることは、非常に強力なプレゼンテーション技術です。

●「比較」技術の罠にハマらない注意

ただし、「比較」には注意も必要です。

 比較対象とするものを貶めることで、自分の主張したいことを強調する人が後を絶ちません。

 たとえば、元AKB48の渡辺麻友さんの素晴らしさを強調したいがために、同時期にAKBグループで活躍していた指原莉乃さんを貶めるような主張を目にすることがあります。

 人はネガティブな情報に強く反応します。
 比較対象を貶めることで強い印象を与えることが(場合によっては)可能です。
  これは、典型的なネガティブキャンペーンの手法のひとつです。

 しかし公のビジネスの場においては、そのようなプレゼンテーションは人間性を疑われる可能性があります。
 非常にリスクの大きなプレゼンテーションになります。
 特にオンラインでのプレゼンテーションでは、仮にジョークであってもリカバリーをすることができません。
 (「場」の雰囲気を共有していないのですから)

  ある種の「罠」に自らはまる必要はありません。

 プレゼンターの品位を疑われる可能性もあるプレゼンテーションは絶対に避けるべきです。
 比較広告で失敗する事例は、比較対象を暗に貶めたような印象を与えるものが非常に多いことを忘れてはなりません。

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コミュニケーションの形を変えることで、(会社内外の)人間関係を作り替えることが出来れば大きな成果を手に入れることができます。
 会社・職場が生き残ると言うよりも、新しく生まれ変わると言っても良いでしょう。

 コミュニケーションや交渉は、あまりにも身近なテーマです。
 身近すぎて、意識して考える機会がないのが当たり前です。
 しかし、身体に血液が流れなければ死を迎えるようにコミュニケーション不全の会社・職場は生き残ることができません。

 成功に必要なものは、多額の投資ではありません。
 「情熱」です。

 

 

 

 

**ホームページから無料の個別相談を受け付けています。
  https://innovation-labo.com/

**コミュニケーションには、外的コミュニケーションと内的コミュニケーションが存在します。
 外的コミュニケーションは、対人関係に関係し
 内的コミュニケーションは、考え方に関係します。

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内海 正樹
(うつみ まさき)
 プロジェクトコンサルタント(コーポレート・コーチ)
 工学博士
(株)イノベーション・ラボラトリ
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