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仕事の仕組みとイノベーション(変革):企業の不正がなくならない

近年、企業の不正が発覚する事件が続いています。
特に製造業での品質データ不正が数多くニュースになっており、日産自動車、神戸製鋼、三菱マテリアル、東レ(子会社)などのニュースが報道されています。有名な一流企業だからと言って正しく仕事をしているとは限らないことが明らかになっています。 製造業にとって品質保証は生命線のひとつです 個々に事情は異なりますと思いますが、品質尊重の精神が軽視される風潮があると言うことは極めて深刻な企業文化の堕落を証明しています。 もちろん問題は製造業に限らず、大学病院や研究所など公共性の高い組織でも起きています。

多くの問題が表面化しているのは、インターネットの普及より隠蔽が難しくなっていることも関係していると思います。 今までも存在していたものが表面化しやすくなったのでしょう。 と言うことは、問題は氷山の一角の可能性があると言うことです

問題が生じた際には、多くの会社では外部メンバー(第3者委員会)による調査が行われ、改革推進組織が編成され、新しいルール策定され、教育などが実施されます。
ただし、それによって堕落した企業文化が再生されるとは限りません。 私が知る範囲だけでも、「現場の負担が重くなっただけ」と解釈される場合が多いからです。

本質的な課題に着手せず、「くさいものに蓋」と思える対応を現場に強要するのであれば多くの従業員は改革に共感しないでしょう。 従業員たちにとって魅力のある働き方、明るい未来を多くの経営者は提示することが出来なくなっています。 利益を上げること、上司に気に入られることだけにフォーカスして努力を続いた人が経営者になったとするならば仕方がないことです。

さらに、現在は正社員以外に多様な働き方をする人たちで職場が維持されています。仕事の責務が従業員に丸投げされる職場が多い現実がありますから、自分たちが誇りに思える仕事、働き方が提示できなければ活力のある職場に再生させることは難しいのです。 そして、AIやロボットによる機械化・省力化が職場に浸透することは確実ですので、従業員が組織にエンゲージメント(愛着心)を持つことができなくなっています。 

今後、残念ながら企業内の不正が表面化するケースが増加すると予想されます。
お題目の経営理念・社会的使命を掲げた会社は確実に淘汰されるでしょう

真に価値観を共有した組織が生き残るのです。

うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
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