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自己実現とイノベーション(コーチング):負の感情が行動を誤らせます

私は、多くの会社・職場の改善にコーチとして関わりました。
客観的に見ると改善点が見えてきます。
もちろん、当事者である職場の人たちも「なんとなく改善点が分かっている」ことがとても多いのですが、コーチングの初期段階でその改善点を口にする方は少数派です。
新しいことをはじめることに対する恐怖感・拒否反応が強いのです。
その職場の改善推進担当の方が何かを提案しても、
  こんなに忙しいのに新しいことに挑戦する余裕がない
と拒否されるとの愚痴も良く耳にします。 このような職場では、「誰かが良くしてくれるのはうれしいけれど、自分が積極的に行動したいとは考えない従業員」が多いのです。 多くの職場では、それが普通なのかもしれません。 これは、過去に嫌な経験をした結果です。

多くの人は「失敗の経験」をもとにして価値観が作られます。意志決定の仕方が決まるのです。
  テストの点が悪く、親に怒られた
  入試で苦労した、
  上司に怒鳴られた、
  etc.
これらの失敗体験・負の経験は意志決定に非常に強く影響します。否定的な感情、辛い感情をともなうからです。 当たり前のことですが、多くの人は嫌な思いをしたくありません。 無意識のうちに否定的な感情をさけるような行動を選択します。 (モチベーションのもとは感情です。) そして、逃避した行動を上手に正当化する理由を後から考えます。 これは創造的言い訳などと呼ばれています。 創造的な言い訳は大変に理路整然としています。 言い訳づくりには多くの人が極めて創造的です。
すると現状維持が選択され、会社・職場での習慣を良い方向に変えること(改善・改革)ができないのです。
今から10年前には
 これほど貧富の差が開くとは思わなかった
 一流企業が不正をすると思わなかった
 AIが人間の知能を越えるとは思わなかった
とマスメディアなどで言われますが、そのようなことはありません。 そのリスクが分かっている人は存在しましたが、多くの人たちが現実の変化を直視しなかったのです。
負の自己イメージ・失敗の記憶が行動を過ちに導きます。 このような過ちは、有名大学を卒業したエリート社員であるかどうかとは無関係です。 
「自分は出来る」と自己認知できる人を増やし、その人たちが「現状を変えていこう」と思うから会社・職場が良くなります。

そのためには目標を設定します。 目標を設定した後にやり方を考えます。 最初はやり方は見つからなくても良いのです。 目標が決まらなければ、努力する方向が決まりません。

行動しましょう。
仲間を作り、より良い習慣を作りましょう。
自分たちの生活を守るため、私たちの会社・職場を改善して行きましょう。

うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
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