会社・職場を良くするコーチング:コピー「これからもずっと、あなたとともに。 dynabook。」
現在(2017/12/18)、東芝のパソコンdynabookのコピーは
これからもずっと、あなたとともに。 dynabook。
のようです。 東芝のパソコンビジネスは苦境に立っているとニュースになっており、だからこそのコピーであると思います。
もともとダイナブックとは計算機科学者であるアラン・ケイが「理想のコンピュータ」につけた名前です。 東芝のノートパソコン「ダイナブック」が発表された時には『ものすごい製品名をつけたものだ』と話題になりました。 その後、DynaBook(後にdynabook)はノートパソコンの世界シェアNo.1となりました。 東芝元専務でダイナブック開発の中心人物溝口哲也さんや先日他界された元社長西田厚聰さんは東芝のノートパソコンが急成長したことで東芝における地位を確立したのでしょう。
現在は閉鎖された東芝の青梅工場はパソコン開発の中心地であり、その当時は青梅市内を歩くと東芝の看板をよく見かけました。 それほどまでにパソコンビジネスは活況を呈していたのです。
東芝に限らず現在パソコンビジネスは多くのメーカーで苦戦を強いられています。
ただ現状を見た時に、東芝のパソコンビジネスが急激に凋落したのには何かしらの「ムリなマネジメント」「ムダな努力」が生産性や創造性を阻害したのではないかと考えてしまいます。
1990年代からパソコンを担当する優秀な若手の技術者やマーケターなどが次々と東芝(グループ)を退職すると言う噂を耳にしました。 もしそれが真実ならば非常に厳しい環境での仕事に耐えられない人もいたのかもしれません。 また、社内での仕事の仕方・マネジメントに納得できない人もいたのかもしれません。 仮に厳しい市場環境が東芝社内で「夢」や「希望」「働きがい」を摩耗させる職場文化・価値観を作ったのであるとしたら大変に残念なことです。 技術者・マーケターとして創造的な未来に期待して東芝に入社した人は多かったはずです。
将来への希望・期待があれば苦しい現在であっても努力を続けられる人は少なからず存在します。 多くの大企業の問題行動・不正管理がニュースとなっていますが、現状を変革する新しい未来を作る、企業の存在意義に立ち戻って活動すれば未来への可能性は見えてくるのではないでしょうか。
うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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