会社・職場を良くするコーチング:荒廃した職場を立て直すために(職場のテロリストに困った時に【改】)
信念を持って仕事をすることは大切です。
ただし信念を持つことと、協調性を無視することは全く異なります。
職場やプロジェクトに協調性がなければ変化の激しい状況に対応することが出来ず、会社や職場は生き残れなくなってしまいます。
変化の激しい時代に合わせたリーダーシップが職場・プロジェクトが進化・成長する鍵です。
ある職場で若手の中でも高いパフォーマンスを見せていたAさんが突然に退社してしまいました。
「上司のBさんに厳しく叱責された」ことが引き金になったのです。
Bさんは「自分のやり方は絶対に正しい」と信じるタイプです。
自分のやり方、考え方以外を認めません。
Bさんの行動は、信念があると言うよりは「原理主義的」です。
職場の原理主義者は反対意見を持つ人を暴力的な言葉・態度で厳しく攻撃します。
まるで、職場やプロジェクトで「テロ活動」をするテロリストのような存在です。
当然、職場やプロジェクトから多くの被害者が出ます。
競争環境では「職場でのテロ活動」は激しさを増す傾向があります。
無関係な人も巻き込んで被害は拡大します。
ビジネスの現場は教科書のように、
・どのような時も、
・どのような場面でも、
・誰にとっても絶対に正しい方法
などありません。
自律的なビジネス現場は関係者がお互いの考え方や立場を理解し、尊重しながら「より良い選択肢を探し、行動する」ことで成立します。
上手に仕事を成立させた組織がビジネスを成功させます。
利益を出し、品質を向上させます。
ビジネスを成功させるため(正解を見つけるため)には「実験」を繰り返す必要があります。
正解が分からないため「実験」をするのです。
「実験」をしながら正解を出し続ける会社やプロジェクトは、市場の大きな変化にも対応することが出来ます。
優秀な人材を抱える大企業が衰退をするのは、市場の変化に対応できなくなるからです。
模範解答探しにこだわり、「実験」が許されない保守的な体質では変化の大きな現代を生き残ることが難しいのです。
職場の「テロ活動」が、短期的に成果を出すこともあります。
「テロ」とは人に恐怖を与えることです。
恐怖や不安で短期的には人を支配することが可能です。
しかし、会社・職場の恐怖支配は長続きしません。
人が抑圧に耐えられなくなるのです。
言われたことだけをする「指示待ちタイプ」ばかりの会社・職場となるでしょう。
関係者が持っている知識や能力を引き出しながら仕事を成功させるリーダーシップスタイルはファシリテーションタイプ、サーバントタイプなどと呼ばれています。
また、そのためのコミュニケーションスタイルはコーチングスタイルと呼ばれます。
ファシリテーションやコーチングは多くの技術の集合(塊)です。
ただその基本は相互理解と信頼関係をベースとして、高い生産性を上げることを目的としています。
暗中模索している状況で新しい視点や選択肢を見つけ出すことも可能です。
そして、誰でも学び・身につけることができる技術です。
是非、激しい競争の中で多くの会社・プロジェクトを救済することが可能な技術であると覚えて下さい。
うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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