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組織の改善・変革活動を成功させる秘訣:(組織の不正はなくならない)
【成長、成功、組織、変革、改善、イノベーション、コーポレート・コーチング】

こんにちは。
コーポレート・コーチの内海正樹です。
  私は、マインド・マネジメントによる売上げ・品質、メンバーの達成感の向上を目的として
   ・リーダーのみなさんへのコーチング(マインドセットのサポート)や、
   ・組織メンバーのみなさんへの
    コミュニケーション/ファシリテーション等 トレーニング講師
  をしています。  

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多くの企業・組織では、「人と組織」が成長するための取り組みをしています。
 しかし多くのマネージャーたちの本音は、「人間は変わらない」と信じています。
 「ウチの部門はもう進化・成長することはない」と信じています。
 多くの経験から、そのように考えるようになったのです。

しかし、コーポレート・コーチとして多くのリーダーや組織と関わると、
  人と組織は進化する
と言う真実に繰り返し立ち会います。

人と組織は
 ・心から信じることができれば
 ・信じることができる「信念」があれば
困難にチャレンジします。

 成長し、成果や利益を出し、成功します。

 「心から信じることが出来る信念」、「リアリティを持つことができる課題」、
  そのようなテーマを作り上げることが人と組織を進化させるのです。

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最近、会社や組織のコンプライアンス違反・不正に関係するニュースが数多く報道されています。
 コンプライアンス遵守は、社会的に強く求められています。
 しかし、会社・組織の問題行動はなくなりません。

たとえば、三菱マテリアルでは品質データの改ざんが発生し、JIS認証が取り消される事態となりました。
 そして、その責任を取る形で2018年6月11日に竹内章社長が辞任することが発表されました。
   https://www.jiji.com/jc/article?k=2018061100439

テレビ朝日社内での女性に対するセクハラは、世間的平均の2倍程度発生していることが報道されました。
 これは、テレビ朝日労働組合が2018年4月27日から5月11日の2週間にわたって実施したアンケート調査で判明したものです。
 テレビ朝日には、偏った社風が存在する可能性を示しています。
   https://www.news-postseven.com/archives/20180608_693427.html

日本を代表する総合電機メーカーであった東芝は、2015年に不正会計が発覚しました。
 各種マネジメント不全が表沙汰となり、キャッシュフローが危険な水準まで落ち込みました。
 責任を取り、経営陣が入れ替わりました。
 しかし、広がる痛手を収束させることができず、事実上の東芝グループ解体に追い込まれました。
 (東芝は、原発事業などを中心とする社会インフラビジネスの企業として生き残りました。)
   https://www.nikkei.com/article/DGXZZO89536830R20C15A7000000/
   https://toyokeizai.net/articles/-/78801

多くの会社・組織は、製品やサービスの向上、そして経営品質を高めるために活動しています。
 特に、大企業・有名企業では品質向上のために努力をしていることを表明しています。

 製造業をはじめとして多くの企業が取得しているISO 9001(品質マネジメントシステム)は、組織がより良いものを創り出す「仕組み」を持つことを求めています。
 しかし、ISO 9001のアセスメント(監査)を繰り返しても「現状が良くならない(改善されない)」ことは珍しくありません

 これは、ISO 9001に限らず他の改善モデルやガイドライン(たとえば、CMMIやITIL)でも同じです。

 仕組みやルールが形骸化してしまうのです

会社・組織を改善する活動は、
 (a)リーダーシップ:当事者意識を持ち
 (b)環境:業務プロセスや設備、組織構成を整え
 (c)教育:人材を育成する
ことが定石です。
 (重要さの割合は組織規模にも関係します。標準的には、それぞれ3割強でしょう。)

 定石であるとは、「当たり前」「常識」と言うことです。

 ところが、現実にはこの「当たり前」が適切に機能していない組織が多いのです。

 リーダーシップ(当事者意識)がない状態は、「やらされ感」が強い状態です。
  やらされ感が大きくなれば、怠けたいと思う人が増えるのは当然です。
  「目の前の仕事をするだけで手一杯」と思っている人は多いのです。

 業務プロセスや設備に不備があれば、「個人の能力・努力」に依存し過ぎた組織になります。
  問題があれば「個人の責任」ばかりが問われます。
  そして、長時間労働にも結びつきます。

 人材が組織を支えます。
  組織が成長するためには、組織内で人材が育成されることが必要です。
  「人」は代替可能な部品ではありません。
   購入することはできないのです。

不正が発覚した大企業でも(a)(b)(c)は重視され、多くの予算を使っています。
 (経営)監査でも、チェック項目として取り上げられています。
 〜管理職にインタビューをすれば、「重視しています」と回答するでしょう。〜

 多くの企業には、経営企画・監査部門や品質管理部門、変革・改善推進部門、人材育成部門が存在します。
  それらの部門が、組織をより良くするための活動をしています。

 それでも経営品質は劣化し、不正が発生します。

 人材育成は大事、成長や品質は大事と言いながら、
  「ウチのやつらはどうにもならない」と諦めてしまうのです。

それは、なぜでしょうか?

 問題は構造的であり、ステレオタイプ化された「(単純な) 原因と結果」で説明することはできません。

 ただし、
  ・人は変化・リスクを好まず
  ・現状を維持しようするため
  ・「自分が変わる(成長する)」ことを無意識に拒否しやすい
 ことを軽視(無視)した組織は、必ず衰退しました。

 たとえば業務プロセス(ルールや仕組み)を新しく作っても、そこに「魂を入れる」のは「人」なのです
  命令・指示されただけでは、人の考え方や行動は変わりません。

コーポレート・コーチとして私たちはリーダーのみなさんと対話を繰り返します。
 その際、ソリューション(方法、解決策)よりも「価値観」について話し合うのです。

 人と組織が本当に「大切にしていること」は何かを話し合います。
  建前ではなく、心から大切にしていることを自覚することです。
   心身が大きく動くほどに大切にしているものが人には必ずあります。
  それが分かった時に、目指すべき方向が見えてきます。
 結果、そのリーダーと組織に合ったソリューションが自然に作られます。
  ソリューションに魂が入ります。

 もちろん、「無」から「有」は生まれません。

 それでも、その時、その人(たち)に合った「方法」だからこそ成果が出るのです。

  正しい答えを探し始めると迷宮に入ります。
  「答え」にリアリティを持つことが大切なのです。
  リアリティがあれば、行動することができます。
  そして、中長期的に成果が出ます。
   組織は価値と利益を生み出します。

  人のチャレンジは、
   ・自分(たち)にとって本当に大切なことを自覚し
   ・現実を直視し
   ・目指す方向にリアリティを持つ
  ことではじまります。


うつみ まさき
(内海 正樹)
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
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