【コミュニケーション】:多くの社員が悩むこと、退職・転職のきっかけになること
こんにちは。
プロジェクトコンサルタントの内海正樹です。
リーダーシップコミュニケーションとプロジェクトマネジメント、IT化をはじめとするエンジニアリングマネジメントなどを通じて、人と会社の「ひと桁上の目標達成」をお手伝いしています。
●社内多くの人が悩んでいることは?
クライアントの会社でお仕事をされている社員・作業員のみなさんから仕事の悩みを伺うとき、
頻繁に耳にするのは「人間関係」に関する悩みです。
それは、心身の健康を損なうほどに深刻化する悩みになることもあります。
そして、人間関係が原因で職場を去る人も珍しくありません。
働く人にとっても、会社にとっても深刻な問題です。
何が何でも解決したい悩みです。
●悩みの背後にはコミュニケーションの問題が
私は20年以上、IT業や製造業のコンサルティングをしてきました。
クライアントの会社では、多くの問題を抱えていました。
その問題の背景には、多くの場合に人間関係の悩み・問題が存在しています。
人間関係の悩みが多いのは、多くの調査結果でも分かります。
・仕事の悩みでよくある7つのこと
https://the5seconds.com/working-anguish-6088.html
・20代・30代のよくある仕事の悩みランキングと解決法!
https://life-and-mind.com/distress-ranking-206
・中年!40代サラリーマンの悩みランキング!原因と解決策!
https://shouriblog.com/middle-aged/forties-ranking-cause-solution/
人間関係の悩みがなぜこれほど多く発生するのでしょうか?
例えば、「科学的なマネジメント」を目標とする会社では
・会社、職場、個人の目標を設定し
・役割と責任を明確化し、
・業務プロセスとそのインプット・アウトプットを整備する
ことで、合理的なマネジメントができると教えています。
しかし、現実にはそのようなアプローチだけでは会社は機能しません。
人間にはマインド(心、感情)があるからです。
人間は、部品・歯車のようには機能しないのです。
しかし、
上司から指示されたことに、何も考えずに従うこと
が当たり前と信じている人も珍しくないのが現実です。
人間関係の問題は、背景にコミュニケーションの問題が存在します。
逆に言えば、性別や年齢、人種などはコントロールできません。
コントロールできるのは、コミュニケーションのみです。
社会や会社・職場が多様化したとき
正しいコミュニケーションが存在しなければ、会社・職場は
衰退します。
コミュニケーションが機能しなければ、変化に追いつくことができません。
ここで、
コミュニケーションが難しいひとつの理由を説明しましょう。
会社・職場のコミュニケーションの典型的な特徴は、コンピュータシステムのコミュニケーション(情報伝達)と比較するとよく分かります。
コンピュータシステムが正しく動くためには、
正しいプログラムが必要です。
正しいプログラムは、
必要な情報が全て書かれています。
人間のコミュニケーションでは、
本来伝えなければならない全ての情報を
伝えることがありません。
そんなことをするのは、面倒だからです。
ここに、誤解が生まれる原因が存在します。
「言わなくても分かるでしょ」と思われた情報は
無意識に省略されてしまいます。
しかし、多様性を持った私たちは
その情報の省略によって「誤解」「思い違い」をしてしまうのです。
特に、情報の背景や文脈、目的、
価値観などは頻繁に省略されます。
その結果、ひとりひとりが相手の意図を自分勝手に解釈してしまうのです。
勝手に解釈してしまうのです。
たとえば人は語られている「言葉」以外からも意味を読み取ります。
表情や口調、仕草、服装など非言語が意味を持っています。
情報の受け手は、必要以上に大きな意味を非言語から受け取るかもしれません。
結果的に、
本音(本当に伝えなければならないこと)は容易に伝わりません。
●コミュニケーションにはスキルが必要
だからこそ、
・相手の本音を上手に引き出すスキル
・自分の本音を上手に伝えるスキル
を意識することが必要なのです。
その上で、それらを上手に解釈する能力が必要になります。
ここで、スキルとは「コミュニケーションのプロセス(段取り)」です。
必ずしも、上手に(滑らかに)しゃべったり、
美しい言葉を使ったりすることではありません。
コミュニケーション、特に職場でのコミュニケーションには、
必要なステップがあるのです。
それらが会社・職場の中で理解されていない時には、
コミュニケーションらしきものは、
一方的な命令となったり、
勝ち負けを競う戦い(交渉)となってしまいます。
特に、現在の多くの会社では
・同じ釜の飯を食った仲
・以心伝心
などの関係が成立しません。
しかし、その多くの会社では
コミュニケーションの方法が昔のままなのです。
「以心伝心」を
前提としているとしか思えないようなやり方で行われています。
これが問題をより深刻なものにしています。
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都内のあるメーカーの設計部門や営業部門をコンサルティングした時のことです。
技術革新が起こり、社内の技術だけでは
競合他社に打ち勝つことができなくなっていました。
過去には存在した技術的な優位性を失ってしまったのです。
しかし、予算を達成したい営業部門と実際のものづくりに責任を持っている技術部門が対立し、社内の情報共有や意思統一に問題を発生させるようになりました。
(特に、新しいネットワーク技術で他社に後れを取っていました。)
予算の未達が発生し、それを挽回するために営業部は無理な受注計画を建てました。
結果的に、
納期遅延や製品の品質問題を発生させていました。
社内の人間関係が悪化し、責任転嫁が横行し、
若手の有能な社員が次々と転職してしまいました。
そこで、この問題を解決するために
業務プロセスの整備や、IT化の推進と同時に
コミュニケーションのコンサルティングやコーチングを実施しました。
これによって、改善活動がスタートしてから約9ヶ月後には品質問題を半減させ、かつ納期遅延をなくすることができました。
人間関係が改善され、
転職・退職する社員もいなくなったのでした。
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コミュニケーションの形を変えることで、会社内の信頼関係を作り替えることが出来た会社だけが再生に成功しました。
会社・職場の生き残りと言うよりも、新しく生まれ変わることができたと言っても良いでしょう。
コミュニケーションは、あまりにも身近なテーマです。
身近すぎて、意識して考える機会がないのが当たり前です。
しかし、コミュニケーションとは情報の流れそのものです。
情報は、会社にとって血液のようなものです。
血液が不足すれば、死に至ることは容易に理解できることではないでしょうか。
コミュニケーションを改善は、派手さがありません。
しかし、ITシステムの刷新や設備投資などと比べると、大きな費用は必要ありません。
必要なのは、会社を良くしたいと思う「情熱」だけです。
**ホームページから無料の個別相談を受け付けています。
https://innovation-labo.com/
**コミュニケーションには、外的コミュニケーションと内的コミュニケーションが存在します。
外的コミュニケーションは、対人関係に関係し
内的コミュニケーションは、考え方に関係します。
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内海 正樹
(うつみ まさき)
プロジェクトコンサルタント(コーポレート・コーチ)
工学博士
(株)イノベーション・ラボラトリ
~ひと桁上への成長のために~
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