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自己実現とイノベーション(変革):私たちは成長を目指す

最近、有名な大企業の不祥事や業績不振がニュースとなっています。
凋落の理由・要因は複合的でしょう。
ただ、ひとつ言えることは経営者をはじめとして会社全体が「利益を上げるために現状の最適化ばかりに熱心になった」ことは間違いないと思います。 最適化の典型はコストダウンです。たとえば、人件費の抑制です。 過去の成長モデルを最適化することに注力し、新しい価値(製品・サービス)を作ることを事実上放棄していたのです。 その結果、現実の事業に歪みが出てしまいました。 日本を支えてきた製造業において、技術力が劣っていることが凋落の直接的原因ではありません。 
もちろん、大企業には立派な研究所があり、優秀な研究者・技術者が努力をしていたと思います。 ただ、この20年間で画期的な製品・サービスの多くは海外企業から登場しています。完全に立ち後れました。 技術革新の障壁が組織の中に存在したのです。
昭和30年~50年代には「挑戦的マインド」が(企業に限らず)社会に存在したと言われています。社会に夢と希望があった時代です。 今日よりも明日が良くなると多くの人たちは信じていました。 しかしその後、挑戦マインドは社会から消え、消極的な現状肯定・コストダウンが主流となりました。 会社の中にいる多くの部課長さんは社内で「挑戦的マインド」に触れたこともないのでしょう。
企業の業績に最も大きく影響するのは経営幹部の思いや行動です。ただ、管理職・従業員のマインドも無意識のうちに保守的に傾いていたのではないでしょうか。 大企業を希望する人の多くは安定志向マインドの持ち主です。
近年、「成長の限界」が話題となっています。 日本は成熟社会なので、成長することはないと言う考えです。 ただし、インターネットが普及し、AIやロボットが発達した結果として社会は大きく変化しようとしています。 将来がどうなるかは誰にも分かりません。占い師でも無理でしょう。
Google、Amazon、テスラなどが社会を変えつつある時代です。
彼らはこの20年で想像できないほどの成長を実現しました。
私たちも成長を目指すことは当然の権利です。
社会・環境に配慮しながら、大きな成長を目指す志を持たなければ成長することはできません。 社会が変化する中で現状の最適化のみを目指せば社会も、企業も、個人も保守化し、コストダウン圧力要求を満たすためにどこかに貧困のしわ寄せをせざるを得なくなってしまいます。
自分たちは成長できると信じるから、私たちに成長の機会がやって来るのです。
自分たちを心から信じ、積極的に成長を目指しましょう。

うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
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