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会社・職場を良くするコーチング:あなたが新しいアイディアを創り出すために(イノベーションに必要なもの)

あなたはお仕事で閉塞感や行き詰まりを感じることはありませんか?
現在の苦境を打破する方法に関心はないでしょうか?

たとえば、ある営業担当者は顧客・お客さまに商品を提案する(買ってもらう)ための新しい切り口を必死で探していました。 そうしなければ安売り競争に巻き込まれてしまい、生き残ることが出来なくなってしまうからです。
ある新規事業開発部門のリーダーは、新しい企画作りに頭を悩ませていました。 「イノベーションを起こせ」と上司から指示されていたのですが、新しいビジネスプランが全く思いつきません。 必死に情報収集をするのですが、想像できることは既に他社が手がけていて自社がこれから参入できる余地が見つからないのです。

そこでコーポレート・コーチである私を含めて対話を繰り返しながら「0から1を作る」ことを目標とはしないで、「1を3つ集めて5を作るプランをつくる」ことを目標としました。

これはある新規事業開発部門で「法人向け新システムの提案」をミッションに持った20人ほどのチームをお手伝いした際の事例です。 その「新システム」は3年~5年程度運用をすれば顧客・お客さまにとっても大きなコスト的メリットがあり、性能的にも既存のシステムよりも優れたものでした。 しかし、「新しいもの」を購入すると言う抵抗感もあり顧客の理解は容易に得られなかったのです。 また新規事業開発部門のメンバーは技術者が多かったため、顧客へのプレゼンテーションに苦手意識を持っていたこともマイナスに働いたようでした。

そこで、顧客との会話が多い保守技術部門と協力することにしました。 既存システムのメンテナンスのタイミングで保守技術メンバーから新システムについて顧客に簡単な紹介をしてもらうようにしたのです。 そして、顧客がメリットを感じ始めた時に新規事業開発部門のメンバーがプレゼンテーションに出向くことにしました。

当初、新規事業開発部門は「保守技術部門が新システムのことを説明できるはずがない」と先入観を持っていました。 それは、偏見に近い感情でした。 ただし、保守技術メンバーが「新システムがどれほど優れているか」を説明できるようにしっかりと教育し、保守技術メンバーを立派な営業パーソンに成長させたのです。 また保守技術メンバーも会社の利益に大きく貢献できる機会が増えて、モチベーションが高まりました。 

結果的に新システムは大きな成果を出すことが出来ました。

私たちは新しい情報に接した時に、常に「自分の価値観で分析・評価をする習慣」を身につけています。 たとえば熱心に人の話を聞いているつもりでも、「この部分はムダ」と評価をした内容は印象・記憶に残らないのです。 つまり、常識の枠に囚われているのです。 すると「新しいこと」を考えようとしても、「既に知っているような情報」「同じような観点」から抜け出すことが出来ません。 現状の単純な延長線上で戦略・作戦を考えてしまうのです。

自分の価値観・先入観で解釈せず、人の話を聞き、情報を集めて記憶することがイノベーションのためには必要です。 評価することを「保留」するのです。 (オットー・シャーマーはこの状態をセンシングと呼びました。) 最初は、常に「保留すること」を意識します。 必要があれば、評価の保留を支援してくれる中立的立場の人にサポートしてもらいましょう。 ありのままの情報が集まった時に、思考の質が高まり、思考結果の質も変化するものです。 思考が成熟した時に、ジャンプアップのタイミングがやってきます。

正しくものを見ることがイノベーションを作り出します。

うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
〒170-6045 東京都豊島区東池袋3−1−1 サンシャイン60 45階
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