人間関係とイノベーション(変革):話し合うたび被害者意識が生まれた時には
みなさんは、会社・職場で良好な人間関係を築くことができているでしょうか?
良好な関係を作ることは想像以上に努力が必要です。
私がコーポレート・コーチとして多くの会社・職場をお手伝いをする中でも、戦略や技術の問題解決よりも関係者の信頼関係づくりにより多くの時間を使います。
たとえば会社業務の生産性を上げようとするプロジェクト(改善・改革プロジェクト)で、営業部門と設計・製造部門が対立することは良くあることです。 どちらにも立場があり、今までの歴史・背景が存在します。 利害が異なります。 仕事の役割や仕方・手順(プロセス)を大きく変えようとする「本質的な改善」「変革」では特に対立が深まります。
強引な議事進行や理路整然とした理屈(論理)だけで話し合いを進めると、どちらかに被害者意識が生まれます。 お話し合いの「勝ち負け」「正誤」の感情によってあるべき未来と言う目的を見失ってしまいます。 結果的に当事者意識は生まれず、プロジェクトの後で生産性が上がることがありません。 典型的な失敗例です。
だからこそ、お互いへの誤解や不信感がなくなるアクションが必要です。
協調関係は、お互いに「正しい」「間違っている」と言い合っている間には作れません。 共通の未来(ゴール・御利益)に目を向けるための段取り・ステップがとても大切なのです。 これらの活動は、ファシリテーション・コーチングなどと呼ばれています。
同じ会社で仕事をする以上は運命共同体であることを思い出すことから新しいソリューションやプロセスが生まれます。
うつみ まさき
コーポレート・コーチ
(株)イノベーション・ラボラトリ
https://innovation-labo.com/
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